ウルキサ線
Línea Urquiza / Urquiza Line

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Ferrocarril General Urquiza(略称:FCGU、日本語訳:ウルキサ将軍鉄道)、通称Urquiza(ウルキサ)線は首都ブエノスアイレス特別区とアルゼンチンの5つの州にまたがる2,756kmの標準軌の路線網を持つ。現在は大半の区間が廃止または休止されているが、ブエノスアイレス近郊のFederico Lacroze(フェデリコ・ラクローセ)〜General Lemos(ヘネラル・レモス)間23駅25.7kmで都市鉄道が運行されている。都市鉄道区間に乗り入れてくる長距離列車は現在存在せず(2011年に廃止)、ブエノスアイレス近郊でUrquiza線といえば、この都市鉄道運行区間を指す。運営は1994年1月1日より、ブエノスアイレス地下鉄と同じく民間の「Metrovías S.A.」が行っている。

全区間地上、全区間複線(左側通行)で、第三集電方式による直流600V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地はRubén Darío駅付近にあり、ブエノスアイレス地下鉄B線の車両修繕も同車両基地で行っているため、出入場の際はFederico Lacroze〜Rubén Darío間で自走回送される(第三軌条方式非対応の6000形の場合は牽引)。

「Tramway Rural」という名の路面電車の路線として開通し、うち1888年4月6日にFederico Lacroze〜Rubén Darío間(〜現在休止中のPilarまで)、1912年にRubén Darío〜General Lemos間が開通した(Rubén Darío〜General Lemos間は支線として開業)。1948年に国有化されたのち、1951年までに全面的に改修工事(再建)が行われた。しかし、乗客数に対して路面電車規格の車両では輸送力に限界があったため、1973年〜1974年に路面電車規格の車両から通勤形電車規格の大型車両を導入し、併せてホームの嵩上げ、集電方式の変更(架線集電方式→第三軌条集電方式)等も実施された。

列車は6両編成で運転される。車両は近畿車両・川崎重工・日本車両・東急車輛・日立製作所・Materfer・Fabricaciones Militares製の吊り掛け駆動の抵抗制御車。1973年〜1974年にかけて日本の各メーカーで全92両が製造され、さらにアルゼンチンの鉄道メーカー2社(Materfer・Fabricaciones Militares)でも36両が製造された(総勢128両)。主要機器のメーカー名から、現地では「Toshiba」と呼ばれている。車両メーカー連合の幹事会社は近畿車輛、全体の取り纏めは丸紅が担当した。2両1ユニットで、車両性能上は最長10両編成で運転することが出来る。現在は6両編成18本(108両)が現役である。車両寸法は長さ18,500mm×幅3,100mm×高さ4,098mm。最高速度は100km/h。

(路線図:管理人制作)

ウルキサ線の車両。2両1ユニットを3本繋いだ6両編成で運行される。写真はMetrovías標準色を纏った新塗装車。大半は日本製(近畿車両・川崎重工・日本車両・東急車輛・日立製作所製)で、電気連結器付きの柴田式密着連結器や、前面窓上の標識灯・尾灯ユニットの形状(西武鉄道701系・801系・旧101系のものに類似)に日本製の特徴が出ている。
前面貫通扉に編成番号が記されている。貫通路の上にはカメラが設置されている。

Villa Lynchにて
前照灯は運転席側の前面窓側の1灯のみ(製造当時のブエノスアイレス近郊電車での標準仕様)。踏切が多いため、前面は警戒色に塗装されている。

Rubén Daríoにて
車両先頭部側面。乗務員扉は運転台側(進行方向左側)のみ設置。窓には鎧戸が設置されている。台車は集電靴付き。
運転台側の前面窓の上には方向幕式の行先表示器が設置されている。
(写真は回送表示)
車両側面。18m級の3扉車。全車両が片運転台車両である。
妻面の製造銘板(1973年東急車輛製)
旧塗装車両。クリームと赤のツートンカラー。

Sargento Barrufaldiにて
旧塗装車の側面。

Sargento Cabralにて
車内の様子。オールクロスシートである。全車両が非冷房車で、天井にはファンデリアが並ぶ。
座席。中央の座席は転換式、両端が固定式である。
ドア上の路線図。ブエノスアイレス地下鉄と同様、沿線の道路の名称が路線図上部に書かれている。
別仕様のもの。島式ホームの駅は、駅マークの○印の中央に横線が入っている。
一部の車端部は座席が撤去され、自転車駐車スペースに改装されている。
車端部(乗務員室仕切り)。
主要機器を担当した東芝・日立製作所・三菱電機の銘板。
起点のFederico Lacroze駅。現在の駅舎は1957年から使用されている。
Federico Lacroze駅のコンコース。天井には先発列車と次発列車の発車時刻と停車駅を知らせる装置が設置されている。
改札口。
ホームは頭端式で、10番線まである(うち、2〜7番線を主に使用している)。
2番線に停車中の、General Lemos行きの列車。
ホームと駅名標。
Villa Lynch駅に入線する、General Lemos行き列車。
Villa Lynch駅には車両工場が隣接しており、構内には廃車体も留置されている。
営団地下鉄500形の廃車体も確認できる。
Rubén Darío駅を発車する列車。当駅は上下線のホームが踏切を挟んで斜め向かいに設けられている。
Urquiza線では上下線のホームの位置がずれている駅も少なくない。
Rubén Darío駅に隣接する車両基地。ブエノスアイレス地下鉄B線の車両の修繕も行っている。
Rubén Darío駅のFederico Lacroze方面ホームと、留置車両。
Rubén Darío駅のFederico Lacroze方面ホームの脇を通過する、General Lemos行きの列車。
Rubén Darío駅の西側で分離する上下線の列車。写真の位置でほぼ直角に向きを変えるが、ここからFederico Lacroze方面は元々支線として建設されたもので、本線(非電化)はPilar方面へと直線に延びている(長距離列車が運行されていたが、2011年より旅客営業休止中)。
Rubén Darío〜Federico Lacroze間の支線区間では、腕木式信号機が現役で使用されている。写真はSargento Barrufaldi駅の出発信号機。
場内信号が開通し(車両奥の腕木が45度下がって青を示している)、Sargento Barrufaldi駅に入線する列車。
Sargento Barrufaldi駅のホーム(島式1面2線)と、駅名標。
Sargento Cabral駅に入線するGeneral Lemos行きの列車。
終点のGeneral Lemos駅。2面2線の相対式ホームで、頭端式である。全区間の所要時間は約46分。
Sargento Barrufaldi駅に入線〜発車する、Federico Lacroze行きの列車。車両は日本製(近畿車両・川崎重工・日本車両・東急車輛・日立製作所)で、吊り掛け駆動。

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Sargento Cabral駅を発車する、General Lemos行きの列車。

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1駅間の車内の様子。吊り掛け駆動で、電気制動(電制)付きである。

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2駅間の車内の様子。吊り掛け駆動の音を響かせて走る。Urquiza線では上下線のホームが前後にずれている駅も多い。Martín Coronado駅到着前は地下道整備工事のため、徐行している。

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普通乗車券(表)
感熱紙である。現金またはICカード「SUBE」で購入する。
「SUBE」で乗る場合はカードを改札機にタッチし、普通乗車券で乗車する場合はそのまま改札機のバーを押して通過する。
Sarmiento線では、全駅に「SUBE」対応の自動改札機が設置されている。

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